マッチングアプリのプロフ診断、自分でやるな ― AIに殴られて初めて見える致命傷
霧崎アカネ
「プロフ、もう一回見直してみるか」。
アプリを開いて、自分のプロフィールを読み返す。読み返して、何が悪いのか分からなくて、そのまま閉じる。3回目だ。
マッチングアプリのプロフィールを自分で直す行為には、構造的な限界がある。自分の文章の致命傷は、自分では見えない。
プロフの自己診断が失敗する理由
プロフを自分で見直すと、2つのことが同時に起きる。
1つ目。書いた本人は文脈を知っている。「映画好き」と書いたとき、自分の頭の中には「先週ゴッドファーザーを4Kリマスターで観た」という具体的な記憶がある。だからこの2文字で十分だと思う。しかし読み手には「映画好き」しか見えない。100人中98人が書いている死亡テンプレだ。
2つ目。自分のプロフに対して客観的になれない。書き直すたびに「前よりマシになったはず」と感じる。比較対象が過去の自分しかないからだ。他の男のプロフを100本読んだ女性の目と、自分の目では見えるものが違う。
試しに、マッチングアプリ攻略サイトに載っている「お手本プロフ」を10本並べて見比べてほしい。冒頭が「はじめまして。都内で○○をしています」で始まるものが大半だ。趣味は「映画、旅行、カフェ巡り」。締めは「気軽にいいねください」。お手本をコピーした結果、全員が同じプロフになっている。書いた本人は全員「普通に良いプロフ」だと思っている。普通が致命傷だと気づいていない。
診断ツールに殴られて初めて分かること
プロフ診断ツールの役割は、自分では見えない致命傷を指摘することだ。
具体的に何が分かるか。
マッチ期待値 — 今のプロフで100人中何人がマッチするか。数字で出る。自分が「まあまあ良いプロフ」だと思っていても、32%と表示されたら、68人にスルーされているということだ。
プロフ分類 — 「量産型テンプレ男」「条件羅列型」「自虐ネガティブ型」など、プロフの類型が表示される。自分がどのパターンにハマっているか、外から見なければ分からない。
致命的欠陥の特定 — 「ここが原因でスワイプされている」を、プロフの原文を引用して指摘する。漠然とした「もっと具体的に書きましょう」ではなく、「この一文が死んでいる」というピンポイントの指摘。
たとえば、攻略サイトで「お手本」として紹介されている以下のプロフを診断にかけてみる。
はじめまして!都内でIT系の仕事をしています。趣味は映画鑑賞とカフェ巡りで、休日は友達と出かけることが多いです。明るい性格だとよく言われます。気軽にいいねしてください!
結果。マッチ期待値32%。プロフ分類「量産型テンプレ男」。致命的欠陥:「趣味は映画鑑賞とカフェ巡り」→ 固有名詞ゼロ。100人が書いている同じ文。「明るい性格だとよく言われます」→ 自称ワード。根拠なし。「気軽にいいねしてください」→ 受動的。相手に行動を丸投げ。
これが、ネットでは「良いプロフの書き方」として紹介されている文だ。
なぜ人間の添削ではなくAI診断か
人間のプロフ添削サービスは存在する。ココナラで4,500円から40,000円。婚活アドバイザーに頼めば5,500円から30,000円。対面のコンサルなら10,000円以上。納期は3日から1週間。
AI診断は500円で10秒だ。
ただし、安くて速いだけが理由ではない。
人間の添削者は1日に見られるプロフの数に限界がある。AI診断は数千件のプロフパターンを学習した上で判定している。「この表現は他の男性プロフと被っている」という判断は、大量のサンプルを見ていないと出せない。
自分はomiai、pairs、tapple、withの4つを使って、最終的にマッチした8人目と結婚した。プロフは量産型寄りだったが、足切りは超えていた。当時の自分に足りなかったのは、自分のプロフが「量産型寄り」だという客観的な認識だった。それが分かっていれば、もっと早く直せた。
人間の添削は使わなかった。数千円から数万円を払って、知らない人に自分のプロフを見せる気にはなれなかった。AIなら匿名で、500円で、10秒で済む。当時このツールがあったら使っていた。だから作った。
もう1つ。人間に自分のプロフを見せるのは恥ずかしい。特に、マッチしていない男にとっては。AIなら恥ずかしくない。匿名で、黙って、結果だけ受け取れる。この心理的ハードルの低さは無視できない。
診断で見つかるNG頻出パターン
攻略サイトに掲載されている「お手本プロフ」を10本集めて、全部診断にかけてみた。致命的欠陥には明確な偏りがあった。
第1位:具体性ゼロの趣味列挙。10本中8本が該当。「趣味は映画、旅行、カフェ巡りです」。個別の趣味が悪いのではなく、固有名詞が1つもないことが問題だ。「先月箱根で見つけた隠れ家カフェが当たりだった」と書けば、同じ趣味でも情報量が違う。
第2位:条件提示型の冒頭。10本中7本が該当。「はじめまして。都内で営業をしている28歳です」。これは自己紹介ではなく、履歴書の冒頭だ。相手は履歴書を読みたくてアプリを開いていない。
第3位:受動的な締め括り。10本中6本が該当。「気軽にいいねください」「メッセージお待ちしています」。これは相手に行動を丸投げしている。自分から何かを提案するわけでもなく、ただ待っている男のプロフだ。
ネットで「良い例文」として紹介されているプロフが、そのまま量産型の原因になっている。
診断したあとに何をするか
診断結果を見て「へえ」で終わる男と、実際にプロフを直す男がいる。
直す場合の手順は決まっている。
- 致命的欠陥を1つ選ぶ。全部を同時に直そうとしない
- 指摘された一文を、固有名詞を1つ入れて書き直す
- 書き直したプロフでもう一度診断する。マッチ期待値が上がったか確認する
- 上がったら次の欠陥に進む。上がらなかったら書き直し方が間違っている
精密検査(500円)を受けると、致命的欠陥の全件リスト+5軸スコア+修正版プロフが手に入る。修正版はコピペでそのまま使える。ただし、自分のエピソードに差し替えたほうが効果は高い。
プロフは入口だ。入口を超えているか確認しろ
プロフは足切りである。超えなければ会えない。だから直す価値はある。
ただし、プロフを直しても2回目がない男もいる。それは別の話だ。
まず、入口を超えているかどうか。それを確認するのが先だ。
無料で致命的欠陥を1つ指摘する。 全ての地雷ワード+修正版プロフまで欲しい人は精密検査(500円)。
自分のプロフの何が死んでいるか、10秒で分かる。