マッチングアプリのプロフをAIに添削させるのは正解か ― ChatGPTで書いたプロフが量産型になる理由
霧崎アカネ
「ChatGPTにプロフ書いてもらったんだけど、なんかテンプレっぽくない?」
正解だ。テンプレっぽい。
ChatGPTに「マッチングアプリのプロフを書いて」と頼むと、こういう文が出てくる。
はじめまして!都内でIT系の仕事をしています。趣味は映画鑑賞とカフェ巡りで、休日は友達と出かけることが多いです。明るい性格だとよく言われます。気軽にいいねしてください!
きれいにまとまっている。文法も正しい。失礼な表現もない。しかしこれは量産型テンプレ男そのものだ。
なぜChatGPTが量産型を出力するのか
ChatGPTは大量のテキストから「平均的に良い文章」を生成する。マッチングアプリのプロフに関するデータの平均は、すなわち量産型だ。
平均的に良い = 誰にでも当てはまる = 個性がない = 量産型。この等式は避けられない。
しかもChatGPTに「マッチングアプリ プロフ」を頼む男は大量にいる。全員が同じツールに同じ指示を出しているのだから、出力が似るのは当然だ。
AIの「書かせ方」が間違っている
ChatGPTでプロフを書くこと自体が悪いわけではない。使い方が間違っている。
間違った使い方:
「マッチングアプリのプロフィールを書いてください」
これは「平均的に良いプロフを出力してください」と同義。結果は量産型になる。
正しい使い方:
「以下の素材をもとに、マッチングアプリのプロフを書いてください。
- 先週三軒茶屋の焙煎所でエチオピアの豆を買った
- 日曜の朝は代々木公園を走ってからベーカリーに寄る
- 去年の夏に友達と富士山に登って、途中で雨に降られた」
固有名詞とエピソードを素材として渡せば、出力は量産型にならない。AIが書くのは文章の構造であって、中身の素材は人間が渡す必要がある。
「添削」と「生成」は違う
ここが最大のポイントだ。
生成 = ゼロから作る。素材がなければ平均的な出力になる。量産型の原因。
添削 = 既にある文章の問題点を指摘して改善する。素材は人間のもの。個性は残る。
ChatGPTに「プロフを書いて」と頼むのは生成。自分で書いたプロフを「チェックして」と頼むのは添削。結果は全く違う。
プロフ死亡診断書は添削側のツールだ。ゼロからプロフを生成するのではなく、既にあるプロフの致命的欠陥を指摘して、修正版を提案する。素材は全て自分のプロフから取っているので、個性が残る。
AI添削の正しいフロー
- まず自分で書く。 雑でいい。箇条書きでもいい。「先週やったこと」「好きな食べ物」「休日の過ごし方」を固有名詞付きで3行
- 診断にかける。 致命的欠陥がどこにあるか特定する
- 欠陥を直す。 自称ワードを消す。冒頭を変える。固有名詞を足す
- もう一度診断する。 マッチ期待値が上がったか確認する
ChatGPTにゼロから書かせるのは1をスキップしている。だから量産型になる。1を自分でやって、2以降でAIを使う。これが正しい順番だ。
タップルの「プロフィールAI添削」との違い
タップルはChatGPTを使ったプロフ添削機能を2023年に導入した(業界初)。無料で使えるのは強い。
ただし、タップルのAI添削は「文章がまとまった」「好感が持てそうな文章にしてくれた」という評価が多い。つまり「きれいにまとめる」のが主な機能だ。
プロフ死亡診断書は「きれいにまとめる」ではなく「致命傷を指摘する」。きれいにまとまった量産型プロフを診断にかけると「量産型テンプレ男」と分類される。まとめることと、差別化することは違う。
無料で致命的欠陥を1つ指摘する。 全ての地雷ワード+修正版プロフまで欲しい人は精密検査(500円)。
ChatGPTが書いたプロフでも容赦なく診断する。